犬や猫の呼吸器疾患にはさまざまな種類があり、それぞれ症状や原因が異なります。呼吸器系は、上気道(鼻、喉)、下気道(気管、気管支)、および肺を含む構造を持っており、これらのどこかで異常がみられ、呼吸がしづらくなります。
<こんな症状はありませんか?>
- 呼吸が早い
- 咳やくしゃみをしている
- 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー音)
- 運動後に疲れやすい
<こんな検査をします>
- 聴診
- 血液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 気管支鏡検査
- 細菌真菌培養検査
<代表的な疾患>
上気道感染症とは、ウイルスや細菌が原因で起こる鼻や喉の炎症のことです。咳、くしゃみ、鼻水、発熱・食欲低下などの症状がみられます。軽症の場合は自然に改善することもありますが、特に子犬・子猫や高齢の犬・猫では重症化することもあるため注意が必要です。犬では「ジステンパーウイルス」や「アデノウイルス」などが、猫では「ヘルペスウイルス」や「カリシウイルス」などが関与します。
喘息は気道にアレルギー性の炎症が起こり、気管支が狭くなることで呼吸が苦しくなる病気です。咳、ゼーゼーした呼吸、発作的な呼吸困難などの症状がみられ、放置すると命にかかわることもあります。
肺炎は肺に炎症が起こり、呼吸が苦しくなる病気です。細菌・ウイルス・真菌・誤嚥(食べ物や液体が気管に入ること)などが原因で、咳、発熱、息苦しさ、元気・食欲の低下がみられます。重症化すると酸素がうまく取り込めなくなり、命にかかわることもあります。
- 血液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 気管支鏡検査
- 細菌培養検査
気管が弱くなり、平常時でも気道が狭くなり空気の通りが悪くなる病気です。遺伝的要因や肥満、呼吸器系の慢性的な問題が影響します。小型犬や短頭種に多く見られ、「ガーガー」というガチョウの鳴き声のような咳や、興奮時・運動時の咳、呼吸が苦しそうになるといった症状が特徴的です。