OUR CHALLENGES

動物病院の課題

4名以上の獣医師のいる動物病院はわずか1割
獣医の研修・育成環境には課題を持つ病院が多い

農林水産省の資料によると、平成29年12月31日現在、主に小動物 を扱う動物病院の愛知県での届出数は665件。
毎年増加し、過去9年間では96件、約17%の増加となっています。 そのうち、獣医師1人の個人経営が、405件で全体の約6割を占め ています。
また当院のように、愛知県で4人以上の獣医師がいる施設は72件 で、全体の約1割程度しかありません。
これは全国的に見てもほぼ同様の割合です。
このように動物病院の経営実態は、個人~3名程度の獣医による 経営が圧倒的に多いのが現状です。
そのためどうしても、目の前の患者さん・飼い主様への対応が主 体となり、教育する人材や時間、長期的な視野に立つ臨床や研 修時間は不足しがちな傾向と言われています。

4名以上の獣医師がいる動物病院 グラフ

飼育頭数は減少傾向する中
顧客のニーズは、高度化&多様化

動物病院が増加傾向にある中、犬猫の飼育頭数は、犬が減少、猫が横ばいから微増傾向にあり、全体としてはこの5年だけでも2013年の1963万7000頭から1844万6000頭へ、約119万頭も減少しています。この状況では、動物病院同士の競争が激化し、多くの病院の業績が低下することが予想されます。確かに近年売り上げが低下している動物病院が増えています。
また新たに開業する病院は特にその影響を受け、開業してからの売上に苦戦する傾向もあります。
その一方で、売上げが伸びている病院も決して少なくはないのです。
こうした二極化の要因は、
「飼育頭数は減っていますが、飼い主ひとりあたりが動物医療に使うお金は増えている」
事にあります。
動物に対する多様なニーズを捉え、獣医療の高度化に対応できる動物病院が成長し、生き残れる時代が来ています。

飼育頭数犬(千頭)

飼育頭数猫(千頭)

小動物を扱う動物病院(愛知県) 小動物を扱う動物病院(愛知県)